~~~横須賀米が浜~~~

・地名の由来と歴史
名前の由来: 所説ありますが、日蓮上人が龍本寺にこもっていた際、
地元の漁師たちが初穂を供えたことから、「米が浜」と呼ばれるようになったとされています。

明治時代（1889年/明治22年）に海岸の埋立事業が開始され、
現在の横須賀市文化会館、博物館、中央公園の崖下あたりまでが埋め立てられました。
かつては若松町から日の出町に至る商店街があり、戦前は海軍工廠の職工や海軍兵の下宿、
そして花街（遊郭、待合、芸妓置屋など）として栄えた歴史を持っています。

・軍事・公園としての側面
米ヶ浜砲台: 明治時代には、東京湾要塞の一部として米ヶ浜砲台が設置されていました。
現在、その砲台跡は平和中央公園として整備されており、公園内には改修工事の際に調査が行われた砲側弾薬庫の跡などが残っています。
横須賀の中心市街地を見下ろす丘の上にあります。

地域の暮らしが息づく「米が浜通り商店街」
人情味あふれる下町の中心地:
横須賀市民の生活を支えるお店が多く集まる、昔ながらの下町の中心商店街としての顔を持っています。
地域に根差した個性的な小売店がひしめき合っており、どこか懐かしい雰囲気が残っています。

米が浜は、日蓮上人の伝説に由来する歴史を持ち、軍港都市横須賀の発展とともに埋め立てられ、
かつては賑やかな商店街や花街を形成し、軍事施設としての役割も担っていた、歴史的な深みのある地域です。